今日は、整体に行ってから腰痛になってしまった30代女性のお話を。
関節がゆるくなり過ぎても問題!?
この方は、3か月程前に、首や肩こりがひどく整骨院に行き、首や骨盤の施術を受けたそうです。治療で首はよくなったそうですが、その後から腰痛が始まりひどくなってしまったそう。その当時よりは少し良くなったが、座っていて腰痛がつらいときや股関節の前側が痛いときがあるようで、クシャミでグキッと痛むときもあるということでした。
骨盤まわりの関節をチェックしていくと片側の関節がゆるくなってしまっているのが分かりました。その関節上を押すと圧痛があり、またその関節に関連するお尻の筋肉や足の筋肉は硬く、筋力低下もみられたのです。その他骨盤には捻れがあり、腰椎の一番下と仙骨(背骨の一番下の骨)の角度が急であることがわかりました。関節の動きには硬い場合と逆にゆるい場合があります。それが極端になると関節の負担が増え、まわりの筋肉のバランスを壊し、痛みにつながることが多いのです。今回のケースでは、他に原因がなければ、整骨院での施術の刺激が少し強かったのでしょう。骨盤の関節を痛め(靱帯や結合組織の損傷)、その後骨盤の関節が不安定になってしまったことで、関節付近の痛みやまわりの筋肉の過緊張を作りだしてしまったと言えます。
こういった場合は、まず関節を固定することが必要です。その程度によりますが、たいていの場合骨盤ベルトで固定して3〜4週間ほどかかります。治療ではあまり強い刺激は行わず、骨盤の捻れを取り除き、不安定な関節を支えられるようにまわりの筋肉の働きをあげるような治療を行いました。
そしてお風呂以外は常にベルトをつけてもらうように指導しました。またベルトをつけていることで筋肉の働きも抑えてしまうので、一日の終わりにベルトを少しはずして軽めの筋肉のストレッチを行い、再度ベルトをしっかりしめてもらうように伝えました(関節を痛めた初期の段階ではストレッチは禁止しておくべきです。この方の場合は大分期間がたって損傷部の炎症はなく、固定感も少し出てきていた段階でした)。
3〜4回の治療で大分痛みもなくなり、ベルトもしなくても大丈夫になりました。
今日のpoint
今回の腰痛の原因は、「整骨院の施術で骨盤の関節を痛めてしまい、関節が不安定な状態になってしまったこと」でした〜。
みなさん御存じのポキッというカイロプラクティック独自の治療は、通常、固く動かなくなってしまっている関節に行います。ただ、その逆で関節がゆるく不安定になって問題が起こる場合もあります。今回のような強い刺激が関節に加わった場合や、急な衝撃や、転倒、足を踏み外す、事故、怪我などによって関節の不安定な状態を作ってしまったり、それ以外にも妊娠の後期や出産前後のホルモンの影響で関節の支持性が弱くなる場合があるのです。
また関節がゆるくなる場合には、ストレスが関与して副腎(ストレスに対抗する臓器)の機能障害が起こっているケースもあるので必ずチェックしますが、この方の場合も副腎機能障害が症状を長引かせてしまっていたので、副腎機能をアップするような治療とストレスケア、及びビタミンCなどの摂取を勧めました。
K.K.
——————————————————————————————————————–
カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
を担っています。
カイロプラクティックケアを希望する方 CONTACT
麻布十番のカイロプラクティック治療院 CHIROPRATICA
———————————————————————————————————————